水神社 「正五九祭正月祭」
普段は、毎月5日に行われている行事ですが、今年の正月は8日に行われました。
正五九祭とは、正月と5月、9月に神田神社(神田明神)から神職を招いて水神社のお祭りを行っている長らく続いている行事です。
他の月も「魚河岸会」の人たちが毎月お祭りをしています。
最近は水神社も御扉(みとびら)を常時開けていて、一般の参拝者も気軽にお参りできる様になりましたが、以前はいつも閉まっていたので、なかなか御参りすることができませんでした。
この水神社遥拝所は、日本橋から「魚河岸」が移転してきた当時、ここで働く人々のほとんどは「神田明神」の氏子でした。
しかし、だんだん魚河岸で働く人が全国から集まって、「氏子」という意識が希薄になっています。
「魚河岸」といっても、日本橋時代とは違って、土地の所有も、管理も「東京都」が行っているので、「氏子」という意識は今はほとんど無いのが実情なのでしょう。
ただの「職場」になっています。
「お祭り」とは、住んでいる場所の神社の「氏子意識」があって初めて、その土地に愛着が湧き、定期的に「お祭り」ができるわけで、なかなか、水神様では難しくなっているのが実情でしょう。
ですから、豊洲へ移転した後は、尚更難しくなるのは仕方のないことなのかもしれません。
何度か書きましたが、今年6月の「波除神社」の大祭に「魚河岸水神社」の大神輿を一緒に出していただけるのも、このような事も影響して考えていただいているのかもしれません。
年を追うごとに、残り少ない「築地魚河岸」のいろいろな行事が、「江戸」から続いている歴史ある行事なのだと、つくづく思うようになりました。
著しく変化している時代にあって、このような行事が連綿と続いているのが素晴らしい事だと思いますし、これこそが「クールジャパン」なのだとも思います。
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