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2014年9月20日 (土)

「のれんの冬物」

10月から学生の制服も衣替えになります。

「のれん」も夏物から冬物に、同じ様に衣替えをします。

201311_no6_018


最近では、のれんを掛けている店舗では、1年中同じ色を掛けている所が多くなりました。

つい5~6年前までは、そちらが少数派でしたが、この所「夏、冬」を使い分けている店のほとんどが「寿司屋」さんになってしまいました。

新規にオープンする場合、店舗の「のれん」も工事費の一部になってしまっていて、工事屋さんが「のれん」も一緒に納めるようになってからは、余計こうなって来たようです。

以前は、築地の仲卸さんがお得意さんに配慮して、時期になると盆暮れやこの時期に「のれん」を贈っていたものですが、今では取引形態も変わって、この様な習慣が廃れて来てしまっているようです。

ウチでは、家業ですからこの時期に商品が動かなくて、ある意味困ってしまっていますが、やはりこの時期に「のれん」を冬物にしていただければ、有難い事です。

よく、擦り切れた「のれん」を掛けてある店を「老舗」と評する方もいらっしゃいますが、決してそれは正しくないと思っています。

それは、「お店の顔」としての「のれん」の「顔」も洗わなくては只、「汚い」だけの物になってしまうからです。

古い「のれん」でも洗っていただければ、古いなりの「良さ」が出て来ます。

触ったり、くぐったりするのも厭な汚い「のれん」はやはり洗って欲しいと思います。

「のれん」の色が変わるだけで、店の見た目が断然変わりますし、その機会に店の顔としての「のれん」を洗う事も出来ます。

是非、食材の「旬」を言うなら、季節ごとの「のれん」の衣替えも考えて頂きたいと思います。

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