「市場の表情」
9月に入りましたが、どうも静かで困ります。
買い出し人が築地からは明らかに毎年減少しているようです。
以前は朝8時に茶屋(買荷保管所)から出発するトラックが出るまでは多少賑やかでしたが、今では7時を過ぎると静かになってしまうようです。
安倍さんが「アベノミクス」を唱えて、景気が上向いているという報道が、築地ではまるでよその国の事を言っている様な気がします。
移転を2年後に控え、色々な事が新たに決定しているようですが、場内の知り合いから聞くと、不安ばかりで、皆あまり希望を持っていない事が気になります。
本来であれば、広い豊洲に移転するので、もっと希望や期待を持っていると思いきや、負担の増加や客離れを危惧している事が主な要因です。
築地は交通の便がとてもいいですし、銀座からも近いので、当然の事かとも思います。
築地場内は外国人観光客が多く訪れているので、一見賑やかですが、朝のマグロのセリの見学と、寿司や海鮮丼を食べにくるのが目的で、本来の業務の目的の市場とは違う物になってしまっています。
外から見ているとこのままだと、豊洲に移転しても、この土地が再開発されるだけで、市場が明るい未来があるとは到底思えません。
場外市場でも新たな取り組みを始めていますが、場内あっての場外市場ですから、新たな「鮮魚マーケット」に期待されるのも当然だと思いますが、どうなって行くのでしょう。
静かな9月の始まりを見て強く思いました。
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