佃島の「念仏踊り」
新暦の「盆の入り」から三日間、まず子供達の踊りから始まり、暗くなって7時を過ぎると、休憩をはさんで、9時頃まで大人の踊りが始まります。
今年はおとといの日曜から、今日までの3日間です。
会場の中心には、小さい櫓が一つあって、鳴り物は太鼓が一つ、それに撥(ばち)も一本で、御詠歌の様な歌を歌いながら、ひとり座って太鼓をたたきます。
無縁仏や、先祖の霊を慰めるように厨子も置いてあります。
ここを訪れる方は、決まって拝んで供養されているようです。
子供達も親と一緒に手を合わせていました。
この様に、町衆が無縁仏の為に盆踊りを行なっているのは、全国的にも珍しく、東京都の無形民俗文化財に指定されています。
地元のの佃島小学校の子供達も、この伝統を守るように、学校で踊りを練習しているそうです。
この盆踊りの縁起を知ると、どことなく哀愁を帯びた歌声が、本来の意味での仏の供養をしたのが「盆踊り」の起源だと、改めて思います。
若いうちは、何となく暗く、気味が悪いように思っていた時もありましたが、歳を取って行くうちに、それが琴線に触れる有難い伝統だという事を感じさせてくれるように思いが変わります。
この伝統を守って行く、保存会の方々のご苦労もいかばかりかと思います。
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