「牡丹文字と角字」の「楽屋のれん」
牡丹字で「福」、角字で「喜」「多」「留」、あわせて「福来たる」と読みます。
おめでたい文字を当て字にした方が良いので、この様に書きました。
星条旗のイメージで、紺と赤を使って「福」の中に「星」を入れて見ました。
相手様のお名前は入れないという事でしたので、この様にデザインして見ました。
単体で「福」の字は大丈夫なのですが、「角字」の方は全体的に見なければならないので、文字を構成する縦と横の線の幅と本数をそろえました。
縦6本と横7本にしてみました。
一文字一文字ではおかしくないのですが、全体のバランスからみますと、本数をそろえた方が落ち着くように感じます。
また、文字の構成上、「喜」が上と横の線が出っ張ってしまうので、外の四角の輪郭線が違和感を無くしていると思います。
この様な大ぶりの文字を全体に入れて作るのは、普段あまりない事でしたが、新しい感じの試みができたかなとも思いますし、作らせていただいたお客様にも感謝です。
普通の楽屋のれんも、フォントの文字は一切使わず、筆で書いていますが、江戸文字やこの様な文字でもできますし、文字遊びも面白いです。
「仕事」カテゴリの記事
- 「日本の漁港」(2014.11.07)
- 「ポチ袋」(2014.11.04)
- 「江戸文字体験」(2014.10.25)
- 「千社額のはなし」その2(2014.10.01)
- 「のれんの冬物」(2014.09.20)
コメント