「出羽三山神社」 その1
月山、羽黒山、湯殿山の三山の神を一ヶ所に祀った、「三神合祭殿」という建物がこちらです。
冬場は、月山と湯殿山は雪で登山が不可能なので、ここ羽黒山頂に三山の神々を合祭しているということです。
社殿内の扁額。「三神合祭殿」
一風変わった形の屋根で、実際はとても大きく、樹齢千年近くの杉の大木との対比でも分かる通り、歴史を感じる荘厳な雰囲気です。
社殿の階段を上がった所に、三山の扁額が飾られています。
月山神社は、天照大神の弟神の月読命(つきよみのみこと)を祀っています。
羽黒山は、出羽(いでは)神社と呼ばれ、出羽神社は出羽国の国魂である伊氏波神(いではのかみ)と稲倉魂命(うかのみたのみこと)の二神を祀っています。
湯殿山神社は大山祗命(おほやまつみのみこと)、大己貴命(おほなむちのみこと)、少彦名命(すくなひこなのみこと)の三神を祀っています。
開祖は蜂子皇子(はちこのおうじ)といわれています。
普段公開されている蜂子皇子の絵図 (河北新報HPより)
今から1400年程前の推古天皇元年(593年)、第三十二代崇峻天皇の御子である蜂子皇子が、蘇我氏との政争に巻き込まれ、難を逃れるためにこの地に来られて修験道をおこしたようです。
今年は開山された歳が午年で、御縁年の歳ということと、東日本大震災被災者の鎮魂と復興を後押しする目的と言う事で、蜂子命社が明治以来初めて、開扉され、尊像が公開されていました。
明治までは高貴な方のみの公開だったようで、一般公開されるのは開山以来、初めてだという事で、公開は、9月30日までだそうです。
普段公開されている、蜂子皇子の図は恐ろしい顔をしていますが、実際の尊像のお顔は穏やかなお顔をしていました。
御朱印も頂いて来ました。
末社も多く祀られていて、霊験あらたかな空気感を感じます。
風雪に耐えた杉の大木に囲まれた所で青空に映えて美しく見えました。
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