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2014年4月21日 (月)

「大入叶」 (おおいりかのう)

江戸中期より、芝居や興行などでお客さんが沢山入るように願いを込めて色々なデザインが生まれて来ました。

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大入叶(おおいりかのう)=お客様で満員になりますようにという意味。

大入叶はポチ袋では見かける事があるでしょうが。なかなか自分で使う事はありません。大入額も時代劇に出て来るのを見かけるくらいになってしまいました。

「大入」の部分のデザインも漢字の大入を「絵」のようにして、赤く目立つようにデザインしてあり、とても目立つ秀逸な形です。

以前にも書きましたが、文字遊びで「一斗二升五合」と言うのもあります。

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駒札に書いた「一斗二升五合」

すぐには何と読むのかが分かりませんね。

これは、「一斗」が十升で五升の二倍=五升の倍 →御商売

     「二升」が枡が二つで=升升 →益々

     「五合」が一升の半分なので半升 →繁盛

と言う事で、「御商売、益々、繁盛」というおめでたい言葉になる訳です。

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「まねき看板」の「一斗二升五合」

また、「春夏冬、二升五合」と言うのもあり、「秋」が抜けている事から「秋無い」→「商い、益々繁盛」と読むわけで、湯呑み茶碗などを見かける事があります。

いずれにしても、「江戸文字」とこの様な洒落の文化は、芝居や興行などと共に結びついて来ていて、連綿と今に受け継がれ、現代人でもそれと分かれば面白がって興味をもつことができるでしょう。

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大入りの旗の上に、的(まと)に刺さった矢があり、「當矢(あたりや)」=「芝居が大当り(大人気)になりますように」と言う意味があり、見る者にも考えさせるような仕掛けが多く見かけられた。

猿若座の風景 (江戸東京博物館にて)


この様な演出は、店の開店や装飾などにも使われる事があります。

使い方によっては却って新しくも見えます。

もう一度この様な文化を見直しても良い時が来ている様な気がしますし、こちらからももっと発信し続けなければならないと思います。

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