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2014年2月 1日 (土)

「天水桶」 その2

神社や寺院に奉納されている、雨水を貯めておく、いわば貯水槽です。

波除さんには2種類の「天水桶」が奉納されています。

2014janno6_006

こちらと

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こちらが古い方で、中央区の文化財になっています。

まだ、築地に市場が移転してくる前の奉納品で、供出を免れたそうです。

もう一つは、地元の「江戸消防記念会、第一区六番組」が奉納したものです。

2014janno6_012

第一区なので、縁周りに「大一」の字が繋ぎになっています。

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余談ですがこの桶は、今は獅子殿の左右にありますがが、以前は本殿の両側にあって、獅子殿は、天井大獅子が奉納される前は、舞台がありました。

さて、この二種類の桶については、以前書きましたが、成田山で同じ六番組が奉納した「天水桶」がありました。

2014janno5_034


同じ仕様なのですが、桶が一対あり、その上に波除さんの二倍の、六個の小さな桶が乗っています。

この飾り方の「天水桶」を見たのは初めてです。

2014janno5_038


ほぼ、同時期に奉納されたのでしょうか?

下の波除さんの物と、作りがよく似ています。

010

上の画像は波除さんですが、成田山では、立入禁止になっていて、裏側を見る事ができませんでしたが、波除さんの方は見る事が出来ます。

筆が「入五」となっていて、当時の頭が揮毫したのでしょう。

2014janno6_002

「入五」は入船町五丁目の略称で、当時の頭は、「小関 一」と言う方が、この屋号を名乗っていたそうです。

六番組の頭連中の名前が入れられています。

鋳造所も色々な寺社で見かける名前です。

戦後、供出してしまった「天水桶」を復活させようと、各地の檀家や、氏子たちが奉納した物が、現在見る事が出来る「天水桶」のほとんどです。

ですから、戦火を免れ、供出も免れた物は本当に少ないそうです。

「天水桶」にも、数々の歴史があるようです。

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