「水神社の正月飾り」
正月は4日迄休市なので、築地は「波除さん」と「本願寺」に初詣客が訪れていますが、場外の一部店舗を除くと、閑散としています。
水神社も市場同様、入場規制がされていますので一応入場禁止となっています。
12月30日撮影の水神社。
水神さんも正月の設え(しつらえ)になっています。
〆縄や門松が付くと、何だか「よそ行き」の感じに見えます。
普段は、毎月5日に魚河岸会により水神社の参拝があります。
初荷の5日(日)には、正月の行事が行なわれます。
御神酒やお供え物がたくさん上げられて、賑やかになります。
千住市場の中にある、「千潮金刀比羅宮」(ちしおことひらぐう)と同様、市場内に堂々とお祀リされていますが、豊洲移転と共にこの水神社は移転する事になっています。
何度か書きましたが、元々日本橋に魚河岸があった頃、神田明神の氏子であった人たちが、築地に移転する過程で、氏子たちの拠り所として、神田神社の末社である、水神社の「遥拝所」をここに鎮座させました。
水神社の遥拝所。後ろ側が神田神社の方向を向いているとされている。
しかし、今では築地で働く人たちのほとんどが神田に所縁(ゆかり)のある人ではなくなっていますし、公共施設の中に宗教施設があるのは認められないという、東京都の意向もあるので、同じ形で豊洲に移転するのはなかなか難しいと思われます。
また、豊洲の用地は、深川の「富岡八幡宮」の御神域となっていますので、その辺の大人の事情もあるでしょう。
いずれにしても、この築地で80年近く行なわれて来た水神社の「正月飾り」もあと2~3回で見納めとなってしまいます。
遥拝所の傍らの「山茶花」(さざんか)
日本海軍発祥の地である「旗山」の石碑はここに残るのでしょうが、少し寂しい気もします。
入り口左側にある「旗山」の石碑。
水神社の祭礼も移転前に築地で行なって欲しいのですが、どうなる事でしょう。
来年、平成27年(2015)に行なわれる神田神社の祭礼に「水神の神輿」が出るような事を聞いたのですが、築地でのお別れに「波除神社の氏子」と一緒にこちらで祭礼を挙行して欲しいのが本音です。
正月飾りでお化粧された「水神様」を見て感じた事でした。
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