「手拭」
手拭には、使う目的によって、1反を8本、10本、11本とカットします。
8本取りは、日舞関係の方たちに使われます。舞台でかつらを付けた上に巻くので、1本1,25m位の長さになります。結構長めです。
10本取りは、主に祭礼用が多いです。実際、頭が大きい人には1mくらいは必要です。
11本取りは、主に挨拶回りでの配り物として使われます。1本あたり約90cmの長さです。
生地の種類も一般的には「総理」(そうり)や「上東天」(じょうとうてん)と呼ばれる、並みの生地から「特岡」(とくおか)と呼ばれる「浴衣」にもできる高級品まで、何種類か生地があります。
色も昔は、紺、ネズミ、金茶、アサギ、こげ茶くらいしかありませんでしたが、今ではDICカラー(大日本インキのカラーチャート)からも選べるほど、沢山の色を調色する事ができます。
デザインについては、顧客から希望を覗って、色々と下書きをしてから決めて行きます。この時に江戸文字や角字や牡丹文字あるいは筆文字を使って原稿を作ります。柄も書き入れます。
原稿が出来上がると、希望される顧客には一度見て頂いてから、「型屋さん」に原稿を送り、渋紙にメッシュを貼って柿渋を塗った「本型」を作成します。
本型が出来上がると、染工場で染めます。
今、手拭ショップが林立していますが、ここで扱っているのは、「プリント」、「㮈染(手へんに奈)」(なせん)、注染(ちゅうせん)と3種類扱っています。
ウチでは、昔ながらの「注染」がほとんどです。プリントの物もできますが、、、。
表裏が同じように染まりますが、価格的にはどうしても1番高価になります。
のし紙についてもご希望でデザインする事もあります。赤いラインに角字で文字を入れたりもします。
一時は、手拭のお年始が減っていましたが、築地ではまだ、手拭を贈る所があります。
マグロを切る庖丁の脂をぬぐい取るのに、晒生地が便利で、また絞ってもすぐに乾くので、実用的なのだそうです。
もう、これから新年用の注文は〆切っていますが、工期は約一ケ月位かかります。
芸能人の配り物、ファンクラブの記念品、子供の誕生祝いや、結婚式の引き出物などにも使って頂いております。
お店の開店祝いや周年記念、退職記念にもご注文いただきます。
ご注文にはやはり、話をさせて頂いて決めて行くのが一番良いと思います。
話をしながらですと、お客様の希望する意図がわかってきますし、その場で大体の文字を書いて、見て頂く事もできます。
また、同じ型を使って、色違いの物を作る事もできます。
神社仏閣の手水鉢に掛かっている「まねき手拭」や、飲食店で使う半分のサイズの「ひざかけ手拭」などもご用命頂いてます。
配り物は勿論、何かの記念に「手拭」作ってみませんか?
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