「手書きの文字」
ウチの店では、手書きで色々な物に文字を書いております。
今では、大型の印刷機もできて、手書きのポスターなども、見る機会が少なくなってきています。カッティングシートも普及して来ていて、手書きで書く職人もいなくなっています。
小生はメニューは勿論、名札や花札(花屋の贈り物に付く札)にも筆で文字を書きます。
寿司屋や焼鳥屋や豆屋には木札に、蕎麦屋はポスターに色々なメニューを書きます。

メニューやお品書きで大変なのは、書く品目の数からレイアウトするのがまず一番の仕事です。均等に整然と見えるようにするので、あたりを付ければ、あとは書くだけなのですが、それまでの割り付けが大変です。
先代から言われていた事がひとつあって、「美味しそうな文字で書け!」ということでした。
お客さんに飲食店が多いので、依頼された文字を見て「食べたい!」と思えるような「文字」を心を込めて書くようにと言う事です。
また、書いた物を原稿にして「のれん」や「提燈」、「手拭」、「彫刻看板」などの製品も製作しています。

コンピュータで手書きの文字をアウトラインを取って製品にもしていますが、筆を持つとやはり、気持ちが引き締まります。
書道もやっておりましたが、師匠には「たまには作品も書くように!」と言われた事があります。
それは、「仕事の文字ばかり書いていると、書の文字とは変わってきてしまう。」と言う初心に帰って、文字を見つめろという、師匠の親心だったのかもしれません。なかなか実践はできていませんが、、、。
江戸文字や角字、牡丹文字などは「袋文字」と言って、輪郭線を書く文字も書きますが、筆文字は一発勝負の所がありますので、緊張しますが楽しい物でもあります。
楷書、行書、草書、隷書、かな、など「書」には色々な書体がありますが、まだまだ修行し続けなければならないと思っています。
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