「歳の市」
玄関に飾る玉飾りは、門松と共に新年の若緑の息吹と澄んだ空気感を与えてくれます。
藁で編んだ輪飾りの土台に、松や裏白、ゆずり葉などのお目出度い植物、それに扇や飾りものの短冊、そして縁起物の「海老」に水引が付きます。
ウチの町の頭の所では、海老の下に、ミカンなどの柑橘類と、海藻があしらわれています。
海老も本物が付いたりもします。
これは特大の伊勢エビで、専門の業者が角を輪のように、折る事無く茹でるそうです。触角が折れるのは縁起がよくないそうです。
尾びれもちゃんと支えを付けて、表から見ると末広がりになっているように見せるのが「コツ」だそうです。
玉飾りと共に、神棚には「牛蒡〆(ごぼうじめ)」の〆縄。
大きいのが神棚用、小さいのが台所を司る「荒神様(こうじんさま)」用だったりしますが、家により大きさも色々ですから、サイズにあわせて使い分けます。
普通は神棚に向かって右側が切り口のある方で、左側が結んである方です。
花柳界では、家から出て行って商売をする事から、縁起をかついで、左側を切り口の方、右を結び目の方とするのだと聞いた事があります。真偽の程は確かめておりませんので悪しからず、、。
松も門口の主役になります。
そして、鏡餅をお供えするのに使うのが「ゆずり葉」と「裏白(うらじろ)」です。
ゆずり葉。
裏白。表は緑ですが裏は白っぽいので「裏白」というそうです。
もうすぐ、歳が改まりますが遅くとも30日のうちに「正月飾り」は終えておくのが「良し」とされています。
一夜飾りは「縁起がよくない」と年寄りからも言われておりますし、飾り物を売る「小屋」も30日には店じまいです。
明日までに揃えて飾り、新年を迎えましょう。
築地の商売は、明日までです。
ここ数日、寒いですが明日も天気がよいとイイ買出し日和になりますね。
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