「古い千社札」
神社などに貼ってあるのとは、大きさが違いますが、寄り合いの時にその月の「お題」を決めて、それに因んだ「題名札」を作ります。四丁札です。
「東都納札睦」という、今でも続いている会があって、ウチは祖父の代から入っており、3か月に1度、上野のアメ横にある、「摩利支天 徳大寺」という日蓮宗の寺院で交換会が行なわれています。
出て来た「題名札」は今で言う「江戸消防記念会」の各区の纏が増設されたのを記念として、題された時の札です。
三区から六区までのうち、増設された纏が書いてあり、季節柄、菖蒲があしらわれています。
原稿は、二代目高橋藤之助、摺は関岡扇令、彫は岩下とあり、また福田千加坊の名前も見る事ができます。
小生は、交換会には二度ほどしか伺ってはいませんが、先日摺りの故二代目「扇令」さんの息子さんが「三代目、関岡扇令」を襲名し、お祝いの会にお邪魔して来ました。
有志から贈られた、「三代目、関岡扇令」の招き札。
三代目は「摺り」では無く、「彫り」が本職で、東都納札睦の色々な事に携わっていらっしゃいます。
この題名札はウチの祖父が、町内の鳶の頭に誘われ、入会した頃の札だと思われますが、陽に当たっていなかったので、色が今でも綺麗に見えます。
この他にも各区の「纏」が摺られている札も一緒に出て来ましたので、また機会を見て、ご紹介してみます。
今、この歳になって改めて見てみると、何とも言えない「美しさ」を感じます。
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