「魚市場の水産事務所棟」
先日、たまたま用事があり、外側の事務所から見せて頂きました。
やはり結構古さを感じます。
庇の下に、かつての市場線の線路が単線でのびていました。
右側はすぐに隅田川です。
市場駅がまだあった時代、汐留側からここまで来ると、広がっていた線路が収束して単線になり、一番奥の大都魚類の事務所の下に、車止めがありました。
そこが市場線の終点でした。
これらの事務棟は手を入れながら、長年使って来ている訳ですが、相当ガタがきているように見えます。
もう、開場されてから80年近く経つのですから、空襲にも遭わずにこれだけの建物が今でも現役である事を思うと、関東大震災の教訓から、当時の耐震技術を最大限に駆使して建てられた物だという事がわかるような気がします。
他の建物と比べて、㊥中央魚類の事務棟はまだ新しいようです。
増築も色々となされてきているので、東日本大震災の時には、相当揺れたそうで、その後、応急の耐震工事も行なわれたそうです。
これらの建物も長くて、4~5年先には役目を終える事になるようですが、機能的にはもう使いにくくなっていると思います。。
何しろ、開場した時には大量の鉄道輸送を想定していたので、貨車の入線の容量を基本に扇型に設計された訳ですから、仕方ない事です。
これだけトラック輸送が発展してくるとは予想されていませんから、場内の動線も知らない人は迷ってしまうと思います。
汐留に建てられた高層ビルと比較してみても、やはり古さは隠せません。
7年後の東京オリンピック迄には、ここも大きく変貌して行く事でしょうが、まだ暫くは現役でガンバッテもらいたいものですね。
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