「水上警察署」 (すいじょうけいさつしょ)
「水上警察署」と言うと、それまでの「東京水上警察署」が「踊る大捜査線」にあやかって、「東京湾岸警察署」に名前が変わりましたが、昭和30年代迄、明石町の「治作」の隣に「水上警察署」がありました。
昭和30年代、左が「治作」 右奥に「聖路加病院」
中央に舟艇庫が見える。その後ろが庁舎。
(京橋図書館資料より)
この場所は、今では警察の「明石寮」になっている場所で、隅田川に向かって、舟艇庫がありました。
まだ、臨海部の埋立地が今より少なかった時代ですから、明石町にあっても行動範囲はさほど遠くまでは無かったのでしょう。
小生が子供の頃には、まだあったようですが、その後、竹芝桟橋近くに移設、その後レインボーブリッジの対岸に移り、現在の青海に「東京湾岸警察署」となって新庁舎が建っています。
レインボーブリッジの所は今では「東京湾岸警察署」の別館として舟艇庫もあり、水上安全課が置かれているようです。
通常、警察署と言うと、地元の地域に密着していますが、水上警察署は川の事件や事故の処理にあたったりしますので、所轄区域が広範囲になります。
当然、出動範囲も広範になるので、船の交番みたいなものが東京の川に配置されています。「東京湾岸警察署」には、水上派出所が5ヶ所あります。
興味深いのは、両国橋と柳橋の間にある交番で、「隅田川水上派出所」といって、川を向いていて、本来は久松警察署管内なのですが、「東京湾岸警察署」の派出所になっていて、ひっそりとあります。一般の方にはよく見ないと分かりません。
隅田川水上派出所。左が両国橋、右が柳橋。
(東京湾岸警察署HPより)
築地周辺ゆかりの施設もこのように見て行くと、興味深い物がありますね。
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