「市場の岸壁」点描
虎ノ門から始まり、新橋、汐留、浜離宮を経由して、市場の南側から勝どき地区に渡るそうです。
先日、名前が最終候補として、発表されました。
「新虎通り」(しんとらどおり)だそうです。若い子たちに言わせれば、”ダサ!”です。
どうして、こう安易に名付けてしまうのでしょうか?
こちらは、対岸の勝どき側で、つい最近までここに臨港消防署(船や港湾の火事に備えて、消防艇が係留してあった。)がありました。
市場の南端は、昔から静かで、浜離宮や竹芝桟橋、東京タワーがよく見えました。
竹芝方面は今も同じような景色が望めます。
右が竹芝、左が豊海。 中央、芝浦の所に「レインボーブリッジ」が少し見える。
今は、堤防が出来て、汐留地区に高層ビルか乱立してしまって、かつての風景は見られません。
ここから見えた、高い建物は、東京タワーと、浜松町の貿易センタービルだけでしたが、後者はもうここから見ることはできません。陰に隠れてしまいました。
岸壁から少し入れば、まだドップリ、「昭和」が残っています。
廃棄された木箱が放置されていました。以前は、皆燃やせたのですが。
冷蔵庫(右の建物全部)も古いままですが、まだ現役です。
外壁は、モルタルの打ちっぱなしです。ここは、古い時代そのままの雰囲気がいっぱいです。
予定通り移転が始まると、あと、2~3年でこの建物もなくなってしまうでしょう。
何気ない、日常の中でも、少し来ないと、とんでもなく景色が変ってしまう場所が築地には今、多くあります。
架橋の工事は、まだ半年前とあまり変わっていないように見えますが、「橋桁」がかかれば、突然景色が一変してしまうでしょう。
数年先に、ここに「新虎通り」が通るのかと思うとやっぱり、???です。
昭和30年代の築地市場です。中央左側の冷蔵庫が、この建物です。
天気が良い日には富士山が綺麗に見えました。
(京橋図書館資料より)
船の後ろの階段が今と変わりません。
停泊中の船の後部あたりが、橋を架けている場所です。
(京橋図書館資料より)
もうすぐ、橋が架かり、道路が実際に通ると、この辺も相当風景が変わってしまします。
取り敢えず、7年先まではこの周辺の変りようを、この目で確かめておきたいと思います。
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