「ふれ太鼓」
昨日、久しぶりに市場の中で、「ふれ太鼓」を見ました。
大相撲が東京で開催される、年に3回、初日の前日に、国技館での土俵祭りが終わった後に、ごひいきさんの所を廻って、太鼓をたたいて、興行開催を知らせる行事です。つまり「御触れ」の意味があるのです。
仲卸の店で「ふれ太鼓」をした後に、次の場所に移動する。
子供の頃には、相撲好きの旦那衆が数多くいて、東京場所の前日には、触れ太鼓を築地でもよく聞きました。
”タニマチ”になっている近所の旦那は、土俵のすぐそばの指定席に座って、テレビにいつも写っていました。
昨日は、呼び出しの人たちが太鼓を持って、6人で廻っておりました。
築地周辺は、午後になると商売が終わってしまうので、いつも午前中に来ています。
御ひいきの店の前に行くと、開催の口上を述べ、太鼓の打ち分けが始まります。
初日の好取り組みなども、口上で言うようですが、詳しく聞いた事がありませんので、よくはわかりません。番付も置いて行くそうです。
一連の行事が終わると、店から祝儀を頂いて、次の店へと廻って行きます。
昨日は、市場から場外の御ひいきの店へ廻って行く所でした。
築地が創業地の「紀文」さんが、呼び出しの着物の背中に「紀文」と染め抜いていたり、おみやげの紙袋の広告などに多くスポンサー料を出しているので、相撲の世界では、築地で最も有名な会社と言う所でしょうか?
「ふれ太鼓」と言う物を知らないで、いきなり見た方はビックリされるでしょうが、築地では、大相撲開催前の風物詩になっていましたので珍しい事では無かったのですが、昨今の経済事情から、めっきり見る機会が、減ってしまいました。
よその場所では、どのようにされているかは、わかりませんが、このような行事も、市場が豊洲に行っても是非、続いて行ってもらいたいと思いました。
« 「かき船」 その2 | トップページ | 「CANDIDATE CITY」(立候補都市)のバッチ »
「魚がし」カテゴリの記事
- 「築地で最後の年の瀬」(2015.12.19)
- 豊洲の「千客万来施設」(2015.02.12)
- 水神社 「正五九祭正月祭」(2015.01.08)
- 「更地」 (さらち)(2014.10.15)
- 「築地大橋」(2014.10.02)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント