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2013年8月26日 (月)

「東京駅」

昨年、「東京駅」が開業当時の姿を復原して注目を集めました。

煉瓦造りの3階建ての建物は、国の威厳を感じます。

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丸の内南口。

東京駅は大正3年(1914)、それまでの新橋駅(旧、汐留駅)から旅客ターミナルの役割を担って開業しました。

丸の内側に煉瓦造りの威風堂々とした威容を現しました。

開業時はまだ、八重洲口はありませんでした。

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再現なった姿と同じ、開業時の「東京駅」

             (京橋図書館資料より)

開業当時は皇族専用の出入り口も設けられ、皇族の待合室もできました。

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皇族用待合室  (京橋図書館資料より)

当時は乗客の乗降口は別々で、南口が乗車口、北口が降車口と分けられていて、ホームは4面8線と回送線が1線だったそうです。

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開業当時のプラットホーム  (京橋図書館資料より)

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当時の改札口   (京橋図書館資料より)

左右のドームには日本の伝統を取り入れたレリーフも作られました。

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丸の内南口のドーム屋根の天井に復原された明かり取り付きのレリーフ

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開業当時のドームの中  (京橋図書館資料より)

設計は、日銀本店や奈良ホテルも手掛けた、辰野金吾です。

上野と新橋の間は当初からすべて高架で設計されていて、今では当たり前ですが、当時は煉瓦で外観を作り、架道橋部分のみ鉄骨を使って作られました。

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新橋付近の煉瓦積み高架部分


この作りが幸いして、関東大震災でもほとんど被害が無かったようです。

大正8年(1919)には中央本線、また大正14年(1925)には東北本線が乗り入れ、昭和4年(1929)には八重洲口もできて、更に発展していきました。

昭和20年(1945)の空襲で煉瓦駅舎は被災し、以後昨年の復原工事が完了するまで左右のドームも含め、2階建てのままとなりました。

東海道新幹線が昭和39年(1964)に開業、以後東北、上越、山形、長野、秋田の新幹線も乗り入れ、更に総武地下ホームや京葉地下ホーム、東京メトロ丸の内線も乗り入れて巨大なターミナルとなりました。

総武地下ホームには開業時からの地下水の問題があり、常時汲み上げてパイプラインで品川の先の「立会川」(たちあいがわ)に放水し続けています。

上野駅でも新幹線の地下ホームの地下水は不忍池に放水しているそうです。

これをしないと、水浸しになるだけでなく、地下ホーム自体が浮いてしまうそうで便利と引き換えの代償は大変な物でもあります。

来年、開業100年を迎える「東京駅」ですが、これからも東京の玄関として、乗客やそこを訪れた人たちの思い出に残る「駅」であり続けてもらいたいと思います。

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