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2013年7月31日 (水)

「班登校」 はんとうこう

小学校に通う時、近所の決まったエリアの1~6年生が一緒に登校することを「班登校」と呼んでいました。

子供が少なくなった今ではもうできませんし、「ことば」自体ももう忘れられています。

Photo_2

(京橋図書館資料より)




小生の小学校時代(昭和40年代前半)は、まだ「ガキ大将」がいた時代でした。

子供も多く、近所で遊ぶには事欠かないほど友達がいました。

学年に関係なく、どこへ行っても知っている子供が路地で遊んでいました。

遊び相手がいないときには、「○○ちゃん、あそぼ!」といって、直に声をかけて友達を誘いに行きました。

ですから、1年生に入学した時も、「班」には顔見知りが何人かいて、安心でしたが女の子は知らない子もいて、近所の家族や兄弟構成も憶えるようになりました。

主に、6年生の家の前が集合場所になっていて、6年生が「班長」になり、黄色の地に緑で「学校」と書いてある旗を持って、一緒に学校に通いました。

全員がそろわないと出発できませんから、遅刻はできません。なかなか集合しない子には誰かが呼びに行きました。また、病欠の時は、親が「班」に知らせに来ました。マンションなど無い時代でしたから、さほど時間もかかりませんでした。

先頭は、「班長」で、最後部は他の6年生か5年生でした。

登校中の列の間に入った他学年の子供達の寄り道を防ぎ、安全を守ります。

小生の「班」は5部の3班で、10~12人位の比較的人数の多い「班」でした。

土地の区画ごとに「班」がありましたが、少ない人数の所は、2区画が一緒になっていたりしました。

時々、小学校では「班長会議」があり、他の班のことや、通学路について話し合いをし、その時は、「班」ごとに集団下校をしていました。

今思うと、「班登校」は小さなコミュニティーで、上下関係を学び、高学年には「班」を束ねる力を学ばせ、低学年には、「時間」を守って「人に迷惑をかけない」、などの社会学習が知らず知らずに身について行ったのかもしれません。

学年の枠を超えての付き合いは 今の小学校ではわざわざ行なっていますが、この頃は自然に学べましたし、社会人になった今でもお互いに気軽に付き合える基礎になっている様な気がします。

子供が多かった時代の懐かしいエピソードです。

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コメント

初登校、いや初投稿です。

校庭の写真、懐かしいですね。いちょうの木があったのを覚えています。

月曜には国旗掲揚、回れ右をしました。

高学年のとき、君が代に合わせて、国旗掲揚をした覚えがあります。

班登校、しましたね。班登棒だったでしょうか、班長が持つ旗のついた棒があったような気がします。

みどりのおばさんもいました。

「○○君、何してんの、先生に言うわよ。」

なんていわれたこともありました。

約半世紀前のことでも意外と覚えているものですね(^_^)

あさかぜさん、ありがとうございます。
校庭の写真は、新校舎に「銀杏」を移植するために抜いた後のものです。
はんとう棒は、講堂の横の登り棒のことでしたよね。
班登校の棒の名前はわかりません。
同じ時代の記憶の共有と言うのは、懐かしいですね。
これからも、よろしければ覗いてみて下さい。

懐かしすぎる内容のブログで、読み入っております。(築地小出身)
だいたい、どこいら辺のかたか、お察しいたしました。
他の人に紹介してもいいですか?

saiさま、コメント有難うございます。

築地市場が移転するという、町の根幹の姿が変わってしまうという現実を見ていると、

自分が生まれ育ってきた地域の事を、何らかの形で残しておきたくてこのブログを始めた次第です。

子供の頃の同じ思い出を懐かしく、共有していただけたら有難いと思います。

どうぞよろしければご紹介ください。また覗いて見てやって下さい。

saiさま、ありがとうございます。
独りよがりに、つらつら書いているだけですので、引き続きお立ち寄りください。

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