「為書きのビラ」
主に、選挙の時に支援者が立候補者に贈るポスターの事です。
以前は選挙があると、一枚一枚手書きで書いていましたが、今では議員が寄贈者の場合、寄贈者の写真入りで印刷済みの「為書きビラ」が一般的になりました。
地方では「ダルマの絵」や「當り矢の絵」が書いてある「絵びら」が今でも使われている所があります。
久しぶりに都議選と参院選の前に、依頼されて書きました。
立候補者の名前の前に、「為 ○○○○殿」とか「為 ○○○○候補」の様に書く為に、「為書きのビラ」或いは「為書きのポスター」と言ったりもします。
立候補者の名前は、向かって右側に書きます。
仕事とはいえ、書いた候補者の当落は当然気になります。
全勝を期待しましたが両選挙を通じて、次点の一敗のみで後の候補は全員当選したようです。一名は残念でしたが、少しは役立ったのかなと思います。
選挙は色々なジンクスがあるようで、文字も勢いよく上に跳ねた方が「良し」とされるようです。
ギリギリまで当落が決定しない時、最後で跳ねあがり当選するという「イワシの頭も信心から」的な事があるようです。
以前は賞状用紙に業界団体の推薦状なども書きましたが、全体的に少なくなっているようです。
小生は、下手ながら筆で書きますが、手書きで書ける人もなかなかいない昨今、ワープロでも当たり前のように印刷できるようになりました。
書いた人の筆書きの味わいは感じられませんが仕方のない事なのかもしれません。
選挙にはダルマや神棚も付き物ですが、ちゃんと地元の神主さんを呼んで神棚開きをやっている所は少なくなっているのではないでしょうか?
当然、開けば納めもあるのですが、そちらを神主さんを呼んでやっている所はまず皆無でしょう。神社に御札を納めて「お礼参り」と言う所でしょう。
「苦しい時の神頼み」と「喉元過ぎれば熱さを忘る」は表裏一体で、小生も含めて自戒しなければいけないのかもしれません。
ネット選挙解禁の参院選でしたが、これからも選挙の形態は変わって行くのでしょうが、これらの「選挙ダルマ」、「神棚」、「為書きビラ」も今後どうなって行くのか気になる所です。
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