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2013年7月 5日 (金)

上野口の「花形列車」

鉄道博物館には、東北上越新幹線の上野開業前の花形車両が数多く展示してあります。

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上越線の特急「とき」(右)と東北線の急行「まつしま」(左)の車両

昭和40~50年代まで、上野は、正に東京における「北の玄関」でした。

在来線の特急がひっきりなしに発着し、手には多くの荷物を抱えた人たちが行き交い、見送りや出迎えの人もホームを賑やかにしておりました。

自動改札などありませんから、改札には何人もの駅員が居りました。

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改札の上には発車する列車の時刻と乗り場の番線が、木の板に書かれて掲示されておりました。

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座席指定券を持たない人は、自由席車両の乗車口に小一時間も前から並んでおりました。

冬には帰省客の他に、スキー客がスキー板も持ち込んでいましたから、自由席は、通路まで足の踏み場もない状態でした。

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特に上越線と信越線は混雑がひどかった記憶があります。

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車両の出入り口の左右には、路線地図と広告が貼ってありました。

東北線は渡道する乗客もいるので、乗車時間が長いですし、福島からは奥羽線が山形方面に分岐していましたので、特急の本数は、夜行列車も含めると相当な数の列車が走っておりました。

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仙台からの「ひばり」が上野で今度は会津若松行きの「あいづ」にヘッドマークを取り換えて出発しておりました。

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この列車も「いなほ」から常磐線、平行きの「ひたち」にマークを取り換えておりました。

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写真の列車は博多行きの寝台特急「あさかぜ」ですが、同じ車両の「はくつる」や「ゆうづる」などの寝台列車も夜の東北線や常磐線を走っておりました。

いま、上野は昼間の特急が「ひたち」と「草津」「あかぎ」位になってしまいました。あとは通勤タイプの列車ばかりです。

夜行は「北斗星」「カシオペア」「あけぼの」の3列車がありますが、これらがあるから、上野駅が面目を保っている気がします。

新幹線は旅の時間も距離も縮めてくれ、本当に便利になりました。

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しかしその新幹線の車両も世代交代が進んでいます。

「はやぶさ」では新青森まで日帰りできるほど短時間で移動できます。

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館内にあった「はやぶさ」形のすべり台。

鉄道好きでなくても、「駅」には何か郷愁を感じられるでしょう。

2本のレールが日本中に繋がっていると思うと、「旅」に出たくなる時があります。

この「鉄道博物館」はJR東日本が運営している事もあって、上野駅のシチュエーションが充実しています。

車両を眺めるだけでも、見た人それぞれの思い出が重なるでしょう。

一度行かれてみては如何でしょうか?。










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