海の「道祖神」
道祖神と言うと、男女の神の「双体道祖神」や、「道祖神」と彫られた石造りの物を思い浮かべます。
災厄防止や、子孫繁栄の守り神として、村の辻などに祀られました。
以前、伊豆の稲取に行った時、漁港で珍しい海に向かって立つ「道祖神」がありました。
石のお地蔵さんが祀ってありました。
信州の安曇野などが有名な「道祖神」ですが、ここは漁港に面した所に建っており、鳥居もあって、よその「道祖神」とは少し違った意味合いがあるのかなと思いました。
稲取漁港は、小さい港です。リヤカーが荷揚げの運搬を手伝うのでしょう。
築地でしたら、「ターレー」か「小車」と言う所でしょう。
のどかな漁港ですが、稲取温泉があるので、近海物の漁は盛んでしょうし、「金目鯛」が何より有名です。
ここの道祖神は、海上安全、大漁祈願、そして子孫繁栄として、海辺にお地蔵さんが祀られていたのでしょう。
ここには、山の方に「八幡神社」があるので、道祖神の鳥居と何か関係があるのでしょうか?
旅先で、このような珍しい物を発見すると、すぐに足を止めてしまいます。
若い頃なら通過なのでしょうが、ともかく半世紀以上生きてきたからこそ、古い物が懐かしく、心が温まるような気がするのでしょう。
日本の中で小さな旅がもっと続けられたら嬉しいと思います。
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