浅草寺の「大提燈」
この日に観音様にお参りすれば「四万六千日の御利益」(約126年間)があるとされ7月9、10日は浅草寺が賑わいました。夏の風物詩である「ほおずき市」も終わり、次は「隅田川の川開き」の花火が楽しみです。
浅草寺本堂
「金龍山 浅草寺」(きんりゅうざん せんそうじ)は聖観音宗の総本山で1400年あまりの歴史があり、「浅草観音」として多くの参詣者で賑わっております。
本尊は秘仏の「聖観世音菩薩」ですが、円仁の作とされる「前立ち本尊の聖観世音菩薩」があります。
江戸の初期に家康がここを「徳川家の祈願所」と定めた事から、一層伽藍も整備され、多くの人たちが訪れ、今日に至っております。
奉納品は数あれど、「雷門の大提燈」が何より目を惹きます。三社祭には、この下を神輿が渡御するので、提燈をたたみます。
松下電器(現、パナソニック)の奉納品です。
三社祭と台風の時くらいしか、この風景は見られません。
宝蔵門の提燈もこの時はたたまれます。
「小舟町」と書かれた宝蔵門の大提燈。
ここには日本橋時代から「魚がし」の旦那衆の帰依もあり、金物でできた「飾り提燈」が両脇を固めています。
「小舟町」の大提燈と「魚がし」の飾提燈。
本堂には「新橋組合」から奉納の「志ん橋」の「大提燈」が掲げてあります。
提燈の底には「龍の彫刻」があります。
このような「大提燈」は一度奉納したからには、なかなか降ろす訳にはいかないのでしょうし、「お寺」の風景のひとつにもなっているので、更新して行くのも大変な事だと思います。
時代の栄枯盛衰もあるので目立つ大ぶりの奉納品の志納者の方たちは「代」が替っても続けて行く事はなかなか並大抵の事ではないと感じます。
また、本堂両側には「魚がし」奉納の天水桶もあります。
以前紹介しましたが、「魚がし」奉納の「大提燈」は成田山、川崎大師、愛知の豊川稲荷にもありますので、豊洲新市場移転も控え、この先「魚がし」の大提燈や、他の大提燈もどうなって行くのか、とても気になります。
末長くこの景色を見続けたいものです。
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