ふぐの「除毒所」
ここは、生きているふぐを捌いて、毒を除き身欠きの状態に加工してくれる所です。一般の方は利用できません。
この場所に移転する前には、波除さんから海幸橋を渡り、隅田川方向に曲がった所の建物の中に入っておりました。
御承知のように、ふぐには猛毒があり、免許がないと取り扱えない魚です。
たとえ免許があっても、内臓の処分には普通のゴミとして捨てるわけには行きませんので、最終処分はここが窓口になります。
(ふぐの内臓処分に関するポスター)
昨年から、一部都の条例が改正されて、免許がなくても「身欠きふぐ」は飲食店で扱えるようになったそうです。
「身欠きふぐ」は予め、除毒した商品なので、「回転寿司店でも提供が始まった」というニュースが流れておりました。
この施設は、市場内の仲卸業者でつくる「ふぐ卸売協同組合」で運営しております。
東京都の「ふぐ調理師免許取得」の為の講習会もここで行われます。
魚河岸のいくつかの業界は、扱っている代表的な「魚」の供養を毎年行っております。
「ふぐ組合」も「ふぐ供養」をした後に、ふぐを「隅田川」に放流する行事を毎年しております。近隣の小学生が参加したりもしておりました。
波除神社の中にある、いくつかの「塚」も魚の供養と深く関係しております。
この場所のすぐ近くに、以前「水神社」の「神輿蔵」があり、2~3段の石造りの階段があり、深緑色に塗られた鉄扉の奥に「神輿」が納められておりました。
また、ここに環状2号線が通る予定です。
かつての市場線のヤード跡ですが、「除毒所」はこのすぐ脇にあります。
築地市場には思ってもみない様な珍しい施設が各所にあります。
またの機会に書いてみます。
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投稿: 築地 魚がし 小田原町 | 2013年9月23日 (月) 02時37分