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2013年5月31日 (金)

「クールジャパン」 に思う事

築地には毎日多くの「魚」が流通しています。

「ガイジンさん」は「マグロ」のセリを楽しみに朝早くから訪れています。

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冷凍マグロのセリ風景

ここ数年、「クールジャパン」という言葉をよく聞きます。日本が「冷たい」訳ではなく、「カッコイイ」という意味で使われています。

では何が「カッコイイ」のか、「アニメ」はもとより、「ファッション」は「カワイイ」という言葉に代表され、「ガイジンさん」が本物を求めに「アキバ」を訪れます。

「KANJI」(漢字)もランクは低いでしょうが「COOL JAPAN」の中に入っているようです。

「Tシャツ」や「手拭」の「漢字」も「ガイジンさん」からすれば「クール」なのでしょう。場内のお店も「ガイジンさん」で賑わっています。

小生が常々思っている事ですが、この島国「ニッポン」は、永い歴史と自然と文化が育んだ、一見古そうな物がある一方で、常に新しい物を創造する気風とが相まって「空気」がいつも混ざり合って動いていると思うのです。

神話上のこの国の建国から、他国の侵略を受けずに、「江戸時代」の250年の間に、今の「クール」に繋がる文化の下地が出来上がって行ったのでしょう。

おもしろいと思うのは、奈良時代から他国の高度な文化(特に中国や韓国)は「遣隋使」等で、出向いて行ってまで吸収し、「シルクロード」経由の御物が「正倉院」にあるのに対して、それを醸成してきた「ニッポン」の文化のヨーロッパ向けの輸出は、日本人がしたのではなく、宣教師として訪れた「ガイジンさん」たちが少しづつ紹介していったという事です。

中国や朝鮮半島向けの貿易はありましたが、その先の地は見据えていなかったのでしょう。

日本人が自らを世界に紹介したのは江戸末期(1867)の「第二回パリ万博」まで無かったというのが驚きです。

明治政府が初めて参加したのは(1873)のウィーン万博だそうです。

「ジャポニズム」は遠い極東(Far East)の地の「不思議の国 ニッポン」の世界デビューから始まって、またここにきて「クールジャパン」という言葉で注目を集めてきています。

先日、フランスの観光客の方が、「のれん」と「弓張提燈」をオーダーで注文してくれました。「江戸文字」で書いて、"EMS"国際郵便で発送しました。

英語はロクにできませんが、メールで発送の連絡をしましたら、大変喜んでくれました。

小生も「クールジャパン」な物を目指して「魚がし」を外側から見てきた「文化」を少しでも発信して行きたいと思います。

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