秩父 「三峯神社」 みつみねじんじゃ
「三峯神社」は、「SL パレオエクスプレス」で有名な秩父鉄道の「三峰口駅」からバスでも行くことができます。
古くから狼信仰がある神社なので、鳥居の脇には狛犬の代わりに狼が祀られています。
神社では狼を山犬と言って眷属(けんぞく)”神の使者”として祀っております。
歴史は古く、日本武尊の東夷平定以来、1900年あまりも続いているそうです。
(珍しい三輪鳥居と狼の狛犬)
築地では、水産と青果それぞれに「三峯講」があり、拝殿前には青果の「講中」で奉納された玉垣があります。
今では日帰りが可能な距離ですが、以前は一泊二日の行程で参拝するのが当たり前でしたので、宿泊施設もあります。参詣した前日に奥の宮の山開きがあったそうです。
(三峯神社拝殿)
地方からも多くの「講中」が訪れていたようで奉納碑には”ヒノキ拾万本”などの景気が良い石碑が何基も建っておりました。
標高が高いので、まだ山桜も咲いておりましたが、深山幽谷とはこのような場所を言うのだと思いました。
元々、観音院高雲寺(かんのんいん こううんじ)と言うお寺だったそうで、明治の神仏分離により神社となったそうです。
日本には神社かお寺か区別のつかない歴史のある場所が数多くあります。
明治時代の廃仏毀釈、神仏分離などを経て神社になった所も、長野の戸隠神社や山形の出羽三山などが思い浮かびますが、山岳信仰や修験道から神社という形を選び、今日に至っているのではないでしょうか。
(遥拝殿より奥の院方面を望む)
秩父は昨今、観音霊場三十四ヶ所の札所巡りも密かなブームにもなっているようですが、「三峯神社」は長瀞の「寶登山神社」、夜祭りでも有名な「秩父神社」と共に秩父三社の一社となっており、東京からの日帰りコースには丁度良い所だと思います。
自然も満喫でき、歴史も感じられます。是非訪ねてみては如何でしょうか。
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