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2013年5月30日 (木)

秩父札所 「第三十二番 法性寺」

秩父の札所は、番号が若い所は、比較的町場に集中してありますが、だんだん結願(けちがん)に近づくと、山へ入り、寺と寺の間が遠くなります。

「第三十二番 般若山 法性寺」(はんにゃさん ほうしょうじ)です。 

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山門の扁額には、「般若山」と揮毫されております。

法性寺の山門は札所唯一の鐘楼門で、二階に「鐘」があり左右の仁王像は一昨年、三百年振りの修復がされたそうです。

入り口は平坦ですが、山門をくぐるとすぐに石段を上ります。

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「お船観音」としても知られ、奥の院は岩船山の頂上にあります。

本尊は聖観世音菩薩。宗派は曹洞宗です。

石段を上ると本堂があります。本堂には薬師如来が安置されています。

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本堂からの眺めは、穏やかで「札所巡り」にはとても目を楽しませてくれる景色です。

本堂からさらに奥へ上ると、舞台造りの「観音堂」があります。

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こちらには、行基作といわれる本尊の「聖観世音菩薩」がありますが、来年の「午歳」に開帳されるそうです。

「午」は観音様の眷属(けんぞく)なのだそうで、十二年に一度の総開帳になるそうです。

2001年に改修された舞台に上がると、岩壁に安置された「子授け」に御利益があるとされる「お地蔵さま」が祀られておりました。

2013_171_2

奥の院は往復一時間以上かかるそうなので、今回は行きませんでした。

札所巡りは、季節にもよりますが、春と秋がやはり良いようです。自然が目を楽しませてくれます。

秩父の札所は室町時代にはもうあったそうですが、江戸時代に今の「三十四ヶ寺」に再編されたそうです。

札所巡りとして有名なのは、「西国三十三ヶ所」 「坂東三十三ヶ所」「秩父三十四ヶ所」の3つですが、西国三十三ヶ所は平安時代、坂東三十三ヶ所は鎌倉時代、秩父三十四ヶ所は室町時代に始まったと言われています。

この3っつを足すと百ヶ寺になり、「日本百観音」と呼ばれます。

秩父の「第三十四番 水潜寺」を以って結願となり、「お礼参り」として、長野の「善光寺」へ行くそうです。

「四国八十八カ所」の霊場巡りの場合、初めは空海が発願されたとされる京都の「東寺」からスタートして四国を廻り、お礼参りに開創した和歌山の「高野山」で結願となります。

お参りにも色々な要素が交り合い、システムとして出来上がっているのが面白いと思います。

住所:埼玉県秩父郡小鹿野町般若2661

西武鉄道・西武秩父駅から西武観光バス「小鹿野車庫・栗尾ゆき」バス38分、小鹿野町役場下車、小鹿野町営バス「駒木野ゆき」乗り換え・バス18分、札所32番下車すぐ。または、「小鹿野車庫・栗尾ゆき」で三島下車、大日峠もしくは古洞峠を徒歩で越えた場合70~80分、松井田下車徒歩40分。三十一番から徒歩約3時間。(10.3km)

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