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2013年5月10日 (金)

江戸消防記念会 「第一区 六番組」

消防出初め式の時に「木遣り」や「梯子乗り」を見た事があるでしょう。

彼らは江戸火消の流れを汲む「江戸消防記念会」の人たちです。

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魚がしの水神社遥拝所は「す組」、神田の水神社は「い組」、佃島の住吉神社の用地部分は、九番組、元島町の頭(かしら)の持ち場ですが、鉄砲洲神社、波除神社と、住吉神社の氏子用地の三神社の祭礼には「第一区 六番組」(す組)の頭連中が色々と仕事をしております。

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 (地元の”小頭”の半纏)

小生の地元、波除さんの祭礼にも彼らが係わっており、お仮屋の設営や、神輿の組み立て、渡御の行列に加わったりと、多岐にわたり仕事をしています。

彼らにはそれぞれの組で、組頭、副組頭、小頭、筒先、纏、階子(はしご)と言う役職(階級)があります。刺又(さすまた)というのもあるようですが、いままで見かけた事がありません。

築地、波除神社の祭礼は昨年、鎮座350年の大祭が執行されまして、今年は陰祭となりますが、6月9日(日)には神社神輿の渡御があります。

大祭には五町会ある波除さんの氏子町で、それぞれの頭の手による「お仮屋」が造られます。

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小さな氏子町内ですが、全町が「よしず張り」の神輿小屋で作ってある祭は多分もう全国でも築地だけになってしまっているようです。

「魚がし」が築地にあるということもあり、昔の行事に対する考え方も伝統に沿って行われているので、予算はかかりますが、今のところ続いておりますし、「頭連中」も期待に応えてくれています。

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彼らには皆、「屋号」があり、「通り名」とも言いますが「第一区六番組」の場合、門跡、舟一、小田二、六丁目、築一、明石町という頭がおります。

正装の場合、黒地に襟から袖口にかけて赤筋のはいった半纏(冠婚葬祭どこでもOK)を着ていますが、赤い筋は「小頭」以上の人、また、赤いラインも役職によって入れ方が違っています。

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半纏を見るだけで所属と役職が分かります。「第一区 六番組」の場合、背中には○の中に「六番」と染め抜かれており、腰には太い白抜きの線が一本入っています。腰の線は、所属区によって、奇数区が直線、偶数区が曲線で入っていますので本数が多くても見分けやすくなっている訳です。詳しくはhttp://www.edosyoubou.jp/

「第一区 六番組」は「す組」ともいいます。祭の長提燈にも「す組」の名前が入っております。

日常の中で彼らの仕事を見る機会は、祭礼と暮れの門松やお飾り売り位しか見かけられなくなりましたが、「江戸の意気」を今に伝えている彼らが町の中にいるという事が誇らしい気がします。

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