「一斗二升五合」 ?
お酒の分量を量る時、昔は木製の「升」(ます)を使っておりました。
披露宴などの祝宴で「一合升」で乾杯!は今でもしますね。
「酒」と言えば当然「日本酒」が主流でした。一升瓶は1800ml=1.8リットルです。
うちの店では、賑やかしの「ビラ」や「額」に今でも使っている言葉が「一斗二升五合」です。
「駒札」にも書きます。
よく「春夏冬二升五合」を、秋が無いので「商い益々繁盛」」というのはご存知の方も多いでしょう。
「一斗二升五合」は同じように、
「一斗」は五升の二倍ですから五升倍→「ご商売」
「二升」は「升」が二つで「升升」→「益益」
「五合」は「一升」の半分ですから「半升」→「繁盛」
という訳で全て「升」から連想させる様に 「御商売、益々、繁盛」 と読ませます。
多分これも依然書いた「地口」の一種だと思います。
「酒」は特におめでたい席には必需品だった訳ですから、開店の際にもこのように洒落た言葉を作り、使ったのでしょう。
本当に面白いですね。
« 小田原町の「銭湯」 | トップページ | 築地にあった「都電」 »
「仕事」カテゴリの記事
- 「日本の漁港」(2014.11.07)
- 「ポチ袋」(2014.11.04)
- 「江戸文字体験」(2014.10.25)
- 「千社額のはなし」その2(2014.10.01)
- 「のれんの冬物」(2014.09.20)
コメント