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2013年4月 8日 (月)

「地口」と「地口行燈」

こんな「行燈」(あんどん)見た事ありますか?

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これは、銀座三丁目の宝珠稲荷神社の二の午祭(毎年二月)の時に飾られる「地口行燈」(じぐちあんどん)です。

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宝珠稲荷神社。マガジンハウスのすぐ前です。

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両側に「地口行燈」が点いてます。夜の明かりの方が映えます。

「地口」とは、江戸時代、享保期(1716~)頃から明治期頃まで主に江戸で流行した、いわゆる言葉遊びです。京阪方面では「口合」(くちあい)と言っていたそうです。

◎ 有名な和歌や言葉を洒落たりしたもの

お前百までわしゃ九十九まで → お前掃くまでわしゃ屑熊手

しづ心なく花の散るらむ → しづ心なく髪の散るらむ(百人一首)

いずこも同じ秋の夕暮れ → 水汲む親父秋の夕暮れ(百人一首)

舌切り雀 → 着たきり娘。

◎ 意味もなく掛け言葉になっているもの

畏れ入谷の鬼子母神。 (有名ですね) ちなみに読みは「きしじん」です。 

そうは烏賊の金玉。 その手は桑名の焼き蛤.。

などは聞いたことがあるでしょう。また、

驚き桃の木 山椒の木。 何か用かい 九日十日。

あたりき車力のこんこんちき。など。

築地を詠んだものもあります。→嘘を築地の御門跡(うそをつきじのごもんぜき)

「駄洒落」という言い方で認識されていると思いますが、みなさん「地口」知ってますよね。

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「地口行燈」は絵と文字を使って言葉遊びを具現化したものです。

飛んで火に入る夏の虫 → 飛んで湯に入る夏の武士

笑う門には福来る → 笑う顔には河豚(ふぐ)来る

恵比寿 大黒 → 恵比寿大根喰う など絵と文字がうまく笑いを誘います。

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こんな文化が、銀座で今も行われているっていいですね。

歌舞伎座でも二の午祭の「地口行燈}またやるのかなぁ。

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