「魚河岸水神社」
関係者の方は、皆ご存じでしょうが市場の神社というと、波除神社と思われている方が多いのではないでしょうか?
ここは、日本橋の魚河岸が築地に移転する際に、その氏子であった人たちが神田神社(明神さん)に祀られていた水神社を、その遥拝所として一緒に連れてこられたという訳です。
移転時の副祭主は波除神社の先々代の宮司さんが務められたという事です。
海軍発祥の地を顕彰する「旗山」の石碑を見ながら階段を上がると小さめのお社があります。
今でも水神社は神田明神に祀られているので、”遙拝所”(ようはいじょ)ということで神田神社のある北を向いて参拝ができるようになっています。
ただここは戦後に、最初の場所から少し北側に移設されています。
左右の狛犬は古そうです。
尾が狐っぽくなっています。
獅子毛の感じもイイですね。左側の狛犬も
尾は
やはり狐っぽいですね。
築地市場も豊洲移転へ向かって様々な人や物が変化していくのでしょう。
この遙拝所も豊洲へ移転されるのでしょうが、その前にもう一度、魚河岸水神社の”祭”を見てみたいです。
小生は二度見ました。平成二年の時は大雨の中を担ぎました。
加茂能人形山車の煌びやかさや大小の神輿が市場を練り歩くさまはとても壮観でした。
神輿は市場の外へも出てゆきました。波除さんの前を通り、聖路加方面へ出て築地の街を渡御しました。土砂降りの雨の中、神輿から担ぎ手の「湯気」が激しく立ちのぼり、まさに水神社の「祭」だっんだと思いだしました。
魚河岸の気風をまた見せてもらいたいですね。
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