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2010年8月31日 (火)

子供の頃の遊び

 築地で生まれ育ったので、本願寺さんの児童公園で、鳩にエサをやりながらよく公園で遊んだものだ。
まだ、ガキ大将がいた時代、子分となって近所のお兄ちゃん達に遊んでもらってた。
  

 当時は、本願寺の境内にタワーの様な鳩小屋が2基あって、今で言う高級マンションに棲む鳩たちがたくさんいた。
 あるお兄ちゃんが、「鳩穫ってやろうか」と大きな鉄製のざるの様なものと、つっかえ棒に紐を長く伸ばし、餌(ひからびたパンの耳)を入れて、鳩が入ってくるのを、ワクワク、ドキドキしながら待っていた。
 敵もさるもの、なかなか入ってくれない。警戒心が強いのだ。小一時間もたった頃、ようやくザルの中に、きれいな尾に二本線の入った、ニビキと言っていた鳩が、、、すかさず紐を引っ張る、、、ヤッター!
 初めての狩猟(大げさ、、)ニビキをお兄ちゃんがそっと取り出した。
 すぐに逃してやるのかと思ったのだが、そのお兄ちゃんは、鳩の足を見せて、飼い主が判るリングが付いていると教えてくれた。きっと飼い主の巣箱から逃げて来てここにいるのだという事がわかった。また、同じニビキでも、足輪が付いている鳥はちゃんと育てられているから、見た目も綺麗だという事も教わった。
 野生の鳩でも、ちゃんと親に育てられた鳩は、見た目が綺麗だと言う事、孤独に育った鳩は成鳥になっても、痩せていて模様もいまひとつという事迄教わった。
 今思うと、残酷そうな遊びの中にも、ちゃんとした観察があったり、そのお兄ちゃんもきっとその先輩たちから教わった事を次の後輩へと引き継いでくれたのかな、とも思う。
 こんな40数年前の事が懐かしい歳になってしまったなあ、、、

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